引っ越し業者に依頼しなくても自分でできる?必要な物も紹介

引っ越しの注意点

引っ越し業者に依頼せず、自分で引っ越しを行うことは、特に予算を抑えたい場合や、比較的荷物が少ない単身者には有効な選択肢です。自分で引っ越しをする場合、計画と準備が鍵となり、適切な道具や手順を知っておくことで、効率的に作業を進めることができます。ここでは、自分で引っ越しをするために必要な物や具体的な方法について、データや表を使って詳しく説明します。


自分で引っ越しをする際のメリットとデメリット

まず、自分で引っ越しをする場合のメリットとデメリットを理解しておくことが重要です。

メリット

  1. コスト削減: 引っ越し業者を利用しないことで、数万円から十数万円のコストを削減できます。
  2. スケジュールの自由: 自分のペースで引っ越しを進めることができ、時間に縛られず作業できます。
  3. 荷物の管理がしやすい: 自分で荷造りから搬出・搬入まで行うため、荷物の紛失や破損のリスクを管理しやすい。

デメリット

  1. 体力的な負担: 重い家具や家電を運ぶ必要があり、特に階段を使う場合は体力的な負担が大きいです。
  2. 時間がかかる: 全ての作業を自分で行うため、引っ越し業者に比べて時間がかかることが多いです。
  3. リスク管理が必要: 家具や家電の運搬中に破損するリスクが高く、また怪我のリスクも考慮する必要があります。

自分で引っ越しをするために必要な物

自分で引っ越しを行う際には、必要な道具や資材を揃えておくことが大切です。以下の表は、自分で引っ越しをする際に必要な物とその用途を示しています。

必要な物用途参考価格(例)
ダンボール箱荷物の梱包・運搬用1箱あたり100〜300円
ガムテープダンボールの封をする1巻き100〜200円
プチプチ(緩衝材)割れ物や壊れやすい物の保護1ロール500〜1000円
ひも・ロープダンボールの補強、荷物の固定1巻き100〜300円
軍手手を保護し、滑り止め効果もある1組100〜300円
台車重い荷物の運搬を楽にする1台3000〜5000円
工具セット家具の分解・組立用1セット2000〜5000円
ストレッチフィルム家具や家電を保護する1ロール500〜1000円
クッションカバー家具や家電の角を保護する1枚500〜1500円
メジャー測定用、荷物の大きさや搬入経路の確認1本500〜1000円

ダンボール箱

ダンボール箱は、荷物を梱包しやすくするための必需品です。一般的には、中サイズと大サイズのダンボールを用意しておくと良いでしょう。ダンボールの数は、単身者の場合で10〜15箱が目安ですが、荷物の量に応じて調整が必要です。

ガムテープとプチプチ

ガムテープは、ダンボールの封をするために使用します。強力なものを選び、荷物がしっかりと固定されるようにしましょう。プチプチは、食器やガラス製品などの割れやすいものを保護するために使用します。緩衝材としても利用可能です。

台車と軍手

台車を利用することで、重い荷物を楽に運搬できます。特にエレベーターのない建物や、長い距離を移動する場合には台車が役立ちます。軍手は手を保護し、滑り止め効果もあるため、安全に荷物を持ち運ぶために必要です。

自分で引っ越しをする際の具体的な手順

ステップ1: 計画を立てる

引っ越しをスムーズに進めるためには、事前に計画を立てることが重要です。

  1. 日程の決定: 引っ越しの日程を決め、必要な時間を確保します。可能であれば、平日を選ぶことで交通の混雑を避けることができます。
  2. 必要な道具と資材の準備: 前述の表を参考に、必要な道具や資材を揃えます。
  3. 車両の手配: 自分で運転する場合は、引っ越し用のレンタカートラックを手配します。荷物の量に応じて、軽トラックや1トントラックなどを選びましょう。
車両タイプ積載量参考価格(1日あたり)用途
軽トラック350kg5,000〜8,000円単身者の小規模引っ越しに最適
1トントラック1,000kg10,000〜15,000円家具や家電が多い場合に便利
2トントラック2,000kg15,000〜20,000円ファミリー向けの引っ越しにも対応

ステップ2: 荷造りを始める

荷造りは引っ越しの1〜2週間前から始めると良いでしょう。

  1. 不要品の処分: 引っ越し先に持っていかない不要品を処分します。リサイクルショップやフリマアプリを活用するのも一つの方法です。
  2. 荷物の分類: 荷物を部屋ごとや種類ごとに分類し、ダンボール箱に梱包します。箱には中身と運ぶ場所(例:キッチン、寝室)を記入しておくと、荷解きが楽になります。
  3. 重要書類や貴重品の管理: 通帳、印鑑、パスポートなどの重要書類や貴重品は、別に分けて自分で持ち運ぶようにしましょう。

ステップ3: 荷物の搬出と運搬

  1. 台車や車両を使った運搬: 台車を使って重い荷物を移動させ、車両に積み込みます。大きな家具や家電は、ストレッチフィルムやクッションカバーで保護して運搬します。
  2. 安全対策: 家具の角を保護するために、クッションカバーを使用し、床や壁を傷つけないように注意します。重い荷物を持つ際は、腰を痛めないように姿勢に注意し、二人以上で持ち運ぶことが推奨されます。

ステップ4: 荷物の搬入と設置

  1. 新居での荷物の配置: あらかじめ決めておいた部屋や場所に荷物を配置します。ダンボールに記載された運ぶ場所を確認しながら、効率的に配置を行います。
  2. 家具の組立と配置: 分解して運んだ家具を組み立て、新居に設置します。工具セットを使い、安全に組み立てを行います。
  3. 電気・水道・ガスの確認: 新居のライフラインの開通確認を行い、必要に応じて開通手続きを済ませます。

引っ越しを自分で行う際の費用の目安

以下の表は、引っ越しを自分で行う際に発生する主な費用の目安です。

費用項目内容費用の目安(例)
ダンボール箱荷物の梱包・運搬用1,500〜3,000円
ガムテープダンボールの封をする200〜500円
緩衝材(プチプチなど)割れ物や壊れやすい物の保護500〜1,000円
軍手・工具手を保護し、家具の組立・分解用300〜1,000円
台車重い荷物の運搬用3,000〜5,000円
トラックレンタル荷物の運搬用車両(1日レンタル)5,000〜15,000円
ガソリン代運搬に使用するトラックの燃料費1,000〜2,000円
駐車料金新居や旧居でのトラックの駐車費用500〜1,000円
合計上記全ての費用を合計した金額10,000〜30,000円

自分で引っ越しをする際の注意点

  1. 事前準備の徹底: 物件の鍵の受け渡しやライフラインの開通手続きを事前に済ませておくことが重要です。
  2. 安全第一: 重い荷物を運ぶ際には、無理をせず、二人以上で作業を行うことが推奨されます。また、階段を使う場合は、転倒や落下に注意し、慎重に運搬する必要があります。
  3. 天候の確認: 雨の日の引っ越しは荷物が濡れるリスクがあるため、雨対策としてブルーシートやビニール袋を用意しておくと良いです。
  4. 近隣への配慮: 引っ越し作業中の騒音や、トラックの駐車により迷惑をかけないよう、近隣住民に事前に挨拶をしておくとトラブルを避けることができます。

まとめ

引っ越し業者に依頼せず、自分で引っ越しを行うことはコストを抑える上で有効ですが、適切な計画と準備が必要です。必要な道具や資材を揃え、荷造りから搬出・搬入までの手順をしっかりと把握することで、効率的に引っ越しを進めることができます。また、安全を確保しながら作業を行い、体力的な負担を減らすために、友人や家族の協力を得ることも考慮すると良いでしょう。自分で引っ越しを行うことで、節約だけでなく、荷物の管理や新居での配置も思い通りにできるというメリットを享受することができます。